手順説明
以下のフローでインストール及び設定すれば素早くPhoton Serverを起動できます。
インストール準備
Photon Serverの利用するのに最低環境スペックとしてWindows 8.1 or Windows Server 2012 R2 x64 、 .NET framework 4.6 以上となります。勿論、より上位のスペックの方が良いでしょう。
C# .NET で Photon Server 関連プログラム(Application or Plugins)を開発時、Visual Studio 2019 以降のバージョンを利用する事をお勧めします。
インストール手順
- ダウンロード:
Photon Server SDKは以下でダウンロード可能です:https://www.photonengine.com/ja-JP/sdks#server-sdkserverserver - 全て展開:
SDKを指定場所に展開します - Licenseのダウンロード:
Photon Serverを利用するにはLicenseが必要となります。ダッシュボード上からPhoton Server vX の 100 CCU License無料版をダウンロードします。初期テストの段階ではこの無料版をご利用いただけます(開発のみに利用可能)。 - PhotonControlを起動:
deploy\bin_Win64の配下のexeを実行します。Admin権限が必要になりますので、ご注意ください。 - LoadBalancingの起動:
Photon Control アイコンをクリックします(タスクトレイにあります)。LoadBalancing (MyCloud) の中から「Start as Application」を選択し、クリックします。 - OK !
Photon Serverが起動されました!
起動確認
正常に起動されているか確認してみましょう。
以下のようにPhoton Control ⇒LoadBalancing (MyCloud) ⇒Start as applicationをクリック
トレイアイコンが青色になったら準備完了しています。Open Logsを開いてログで確認する事も可能です。
Open Logs ではPhoton Services の実行状況の全てのログが確認できます。
「Service is running… 」は正常に動いている証拠です。
上記はPhoton Serverをアプリとして実行しています。設計上以下の二種類で実行可能です:
- Run Server as an Application →
アプリケーションとして実行します。メリットは何時でもPhoton Serverの開始終了ができます。また、テスト時に問題が発生した際にもプログラムを閉じ、奇麗な環境で再実行できます。このモードはデフォルトでデバッグモードになるため、開発に適しており、問題の発見もしやすいです。 - Run Server as a Service→
システムコンポーネントサービスの方法で実行されます。利点としてはWindowsシステムの再起動時に自動的にロードおよび実行できるため、システムの再起動時にサービスがオンラインにならないことや、Photonサーバーを手動で開くのを忘れてサービスが中断することを回避できることです。「Start as application」との違いは開始プロセスだけです。サービスが失敗した場合、OSはサービスを再起動します。 クライアントの観点からは、まったく違いはなく、管理上便利な方法を選択できるようにしたものです。
サービスが正常に起動した後、Photon Controlを閉じただけでは実行サービスには影響ありません。実行中のサービスを閉じるにはLoadBalancing (MyCloud) の中のStop Services をクリックして閉じます。
SDK 紹介
Photon Server SDKパッケージの中には幾つかのディレクトリがあり、 deploy が一番重要です。
doc、lib、src-server(applications)などの他のディレクトリは、Photon Server Applicationの開発に必要なデータファイルです。
Deployディレクトリ
deploy\bin_Win64 をバイナリーファイルと呼びます。この中には以下のものが含まれています。
- exe:
- config
- exe
- Photon License
Command Lineを使用してコマンドを実行してサーバーを起動するか、PhotonControlを使用してサーバーを起動/停止することができます。
LoadBalancing Instance
設計の観点から、Photonは、ゲーム接続全体+ロジックアーキテクチャとしてさまざまな「アプリケーション」を実行します。そのアプリケーションがクライアントの実行できることと実行できないことを定義します。たとえば、マッチング機能。また、アプリケーションのインスタンスは、タスクは異なりますが、さまざまなタスクに対していくつかの協調操作を実行します。
PhotonControlを起動すると、内部にLoadBalancing(MyCloud)アプリケーションがあり、これは推奨されるプリセットです。PhotonCloudの動作と非常に似ています。
実際、LoadBalancing(MyCloud)を使用すると、3つの独立したPhotonアプリケーションが起動されます。
NameServer, Master Server とGame Server.
- Name Server はClientを利用可能なMaster Serverに誘導
- 一つの NameServerはいくつのMasterServerに対応
- 新しい部屋が作成された際にMaster ServerはClientをGame Serverに移動させる
- 一つのMasterServerはいくつのGameServerに対応
- ゲーム終了後Game Server はClientをMaster Serverに移動させる
Photon Serverの初期設定の場合、同じマシン上のクライアントのみがマスターサーバーとゲームサーバーに接続できます。違うネットワーク官許のクライアントを接続させる場合は、IP /ポートの設定を修正する必要があります。
Master Server IP 設定
PhotonControlのなかでEdit Nameserver.json を選択すると, deploy \ Nameserver.jsonの修正が可能となります。
Game Server IP 設定
PhotonControlメニューでGameServer IP Configを選択すると、ホストのIPアドレスが表示されます。「PublicPublic」または「LocalLocal」というラベルの付いたセクションで、設定したい内容に切り替えてください。
Autodetect Publicを選択すると、Photonの起動時に、サーバーがパブリックIP(Public Internet IP)を自動的に検出して使用させることができます。
ゲームサーバーのIPアドレスを設定すると、deploy \ LoadBalancing \ bin \ GameServer.xml.configに保存されます。もちろんIPアドレスは手動で編集することもできます。
以上で簡単でありながら、Photon ServerV5の入門編でした。
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